イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
(多分)


そう思いつつラストのページを開いた。
千歌を始め、クラスメート達から色々とメッセージを書き綴ってもらってる。


『高校行ってもヨロシク』

これは千歌。


『本ばっかり見てんじゃないよ、高校では彼氏も作って』

これはクラスメートの女子の一人。

他にも『本=望月さんってイメージでした』とか『図書室の主だったね〜』と本や図書室と関係する言葉ばかりが書いてある。


「他の無いんかい」


ついこぼして目線を隅に落とした時だ。
「えっ…」と声を漏らし、ドキッとしながらアルバムを持ち上げて、「えええ〜っ!」と声を張り上げた。


『図書委員お疲れさま。望月さんがいる空間が大好きでした』


「えっ…何これ」


しかも、そのメッセージを書いた人の名前確かめた途端、胸が急に鳴りだして、まさか…え?と再び見直す。


『執事、こと今泉』


「い、今泉君…?」


まさか…と呆然とし、ただただ目を疑う。


いつこんなメッセージ書いて貰った?
私から彼に書いてって頼んだっけ?

そんな積極的なことが出来る私じゃなかった筈だ。
だったらコレ、本当に彼が書いたもの?


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