イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
学校ってところは子供以外に大人の男もいることを失念してた。
教師以外にも保護者にも男性がいるんだってこと、もっと深く考えれば良かったよ。


(もう葵にスカート穿けと言うのはやめる。自分から提案したくせに何?と言われたら、うるせぇ…と一言怒鳴っておくか)


向こうは俺のこと中学時代とはイメージが全然違うと言ってたな。

人の顔色見ながら協調して生きてた頃とは違い、今の俺は結構俺様的なところがあるもんな。


(それでも俺って案外と一途だった、と自分でも感心するぞ。葵に再会した瞬間にドキッと胸が鳴ったし、目の前で瞼を瞑られて、思わずキスしちゃうし)


あれは失態。
葵に煽られたような気がしたんだ。


(自分でもあの時は驚いた。願望を実践するとか、マジであり得ん)


でも、やってしまったもんは仕様がないけど。

言い訳するつもりもないけど、再会したあの瞬間から、俺はまた望月葵を好きになった様な気がする。

中学時代とは違い、今は彼女との距離がぐっと縮まった様な気がしてる。


(俺はこのままもっと彼女との距離を縮めていきたい。そして、キスだけじゃなくもっと先にも進んでみたい……)


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