イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
それにしては一見全く別人のようにも見え、名前を聞き間違えたのかな…と考え直した。


主任と呼ばれた彼女は進行しようとしてた方向へと向きを変え、何気に下を見たらしく、私達はバチッと目を見合わせて__。


(えっ…)

「あっ、ひょっとして望月さん!?」


反響する声にギクッとし、やっぱりドンだと思って焦った。


「わぁーっ、久しぶりー!」


元気ぃー?と言いながら螺旋階段を降りてくる姿に胸が鳴る。

すっかり女性らしくなってる彼女にドギマギして、これがあのドン!?と自分の目を疑った。



「どうしたのー?こんな所で」


お見舞い?と言いながら走り寄ってくる彼女は、淡いペパーミントグリーンのナース服を着て、相変わらず白い肌で肩幅はあるけど、すっかり綺麗になってて垢抜けてる。


(スゴい。まるで別人じゃん)


あの姐御肌で腕捲りをしそうだった女子は何処いった?と瞬きを繰り返す。
目の前にいるのは、ばっちりメイクも決まった美しい看護師さんなんだけど。


「望月さん変わらないね。遠目に見ても直ぐに分かったよ」


髪短くなって一瞬誰だろうと思ったけど……と正直な感想を述べられ……


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