イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
「いいや。理由聞いてからにしよう」


そう呟いてアルバムを閉じた。

時計を振り返ると結構時間が経っていて、大慌てで部屋を飛び出し、彼との待ち合わせ場所へと向かった__。




彼と待ち合わせた場所は、赤い看板が目印のファミレス。
そこでモーニングを食べながら一日の計画を立てよう、と昨夜メッセージが入った。


『モーニング安くて美味いんだ。ゆで卵も付いてくるし、サラダを付けてもワンコインで済む』


勿論パンは厚切りでバターやジャムも付いてくる…とこっちの食欲に訴えかけてきて、夕食はリゾットのみで終わった私は文字を見てるだけでも、グゥーとお腹が鳴ってしまう。


(バターも我慢してたんだよね。胃に悪いかなと思うと、食べたくても食べれなくてさ)


ああ、ついでにアンコも付けてあんバターにしてしまいたい…と頭の中で空想し、ワクワクしながらファミレスに着いた。

ファミレスでは安いモーニングにつられて来てる人達が大勢いるらしく、駐車場の大半は既に埋まってる。


(えーと、シトロエンは…)


あの色っぽい色の車は何処だー?とキョロキョロしながら場内を進んでると__


< 190 / 241 >

この作品をシェア

pagetop