イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
(なんで)
口に出せない思いを胸に見つめると、チラッとこっちを振り向いた彼が、意地悪く微笑んで目線を背ける。
「それ胃にもたれるからダメ。ヒレ肉だと油身が少ないだろ。だからそっちにして」
ここに来てそれ?と愕然とし、ここに来てまでドクター風吹かせなくてもいいから…と言いたくなる。
それでなくても、道の駅では「トンカツはまだやめとけ」と止められたんだ。
どうせ夕食は肉だからそれ以外の物にしよう…って。
(それで私、必死に堪えて海老天丼にしたんだよ!?)
勿論それもとっても美味しかった。
海老の身は大きくてプリプリしてて、タレもほの甘くてお米も美味しくて。
(だけど、それにしたのもステーキが待ってると思えばこそ。なのに、此処でA5ランクのお肉とサヨナラ!?)
えーん、あんまりだーっ!と恨めしそうな目線を送れば、向かい側にいる女性がクスッと笑う。
「洸ちゃんいいの?彼女とっても悲しそうよ」
これにしとけば?と提案してくれて、うんうん…と私は頷きを返したが。
「いや、ヒレステーキで」
口に出せない思いを胸に見つめると、チラッとこっちを振り向いた彼が、意地悪く微笑んで目線を背ける。
「それ胃にもたれるからダメ。ヒレ肉だと油身が少ないだろ。だからそっちにして」
ここに来てそれ?と愕然とし、ここに来てまでドクター風吹かせなくてもいいから…と言いたくなる。
それでなくても、道の駅では「トンカツはまだやめとけ」と止められたんだ。
どうせ夕食は肉だからそれ以外の物にしよう…って。
(それで私、必死に堪えて海老天丼にしたんだよ!?)
勿論それもとっても美味しかった。
海老の身は大きくてプリプリしてて、タレもほの甘くてお米も美味しくて。
(だけど、それにしたのもステーキが待ってると思えばこそ。なのに、此処でA5ランクのお肉とサヨナラ!?)
えーん、あんまりだーっ!と恨めしそうな目線を送れば、向かい側にいる女性がクスッと笑う。
「洸ちゃんいいの?彼女とっても悲しそうよ」
これにしとけば?と提案してくれて、うんうん…と私は頷きを返したが。
「いや、ヒレステーキで」