イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
腕時計を確認して呟き、私は慌てて残ったシャーベットをかき込んで食べた。
そして、大慌てで彼の後を追い、店外へ出たところで__。



「あっ!洸大!」


いきなり大声で彼が呼ばれ、ビクッと二人して肩を跳ね上げた。


「なんだぁ、望月さんも一緒なのー?」


どうしたのー?と問いかけてくるのは同級生のドン。
彼女はどうも仕事帰りらしく、他の女性達とも一緒だ。


「二人で食事でもしてたの?私達これから一杯やろうかと話しながら此処へ来たんだけど」


「あーあ…」


私の隣では、彼が残念そうに呟きながら額に手を置く。
だけど、ドンはお構いなく近づいてきて、それにしても、どうして二人だけ?と辺りを見回し、え?どういうこと?と詮索を始めた。


「いいだろ、別にどうでも」


行くぞ、と踵を返すとドンの詮索など気にしてられない様子で、彼は背中を向けて車へと向かう。


「ちょっと洸大!」

「ごめん、ドン、またね」


私はドンに謝って彼の背中を追いかけた。
彼はロックを解除するとサッと車の中に乗り込み、私も急いで助手席に座る。


「えっ?!えええっ!?」


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