イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

「俺さ、病院で当直とかもするだろ。だから体重管理とか割と難しくて」


彼が言うには、夜遅くなって食事する時もあるし、夜勤をすると必然的に太り易い体質に陥るんだとか。


「病院勤務始めた頃、学生時代とは違って一気に体重が５キロ以上増えたんだよな。それで、これじゃヤバい、成人病真っしぐらになると思って焦った。それで、健康診断の時に保健師に相談したんだ。栄養のこととか、食事の摂り方とか教えて貰って、随分役に立って助かった。
それを教えてくれたのがマスター、駒田操（こまだ みさお）さん」

「えっ？」

「あの人、今はあーしてダイニングバーのマスターやってるけど、その前は巡回の保健師をやってたんだ。いろんな職場を回って栄養指導に入って、食生活のアドバイザーみたいな仕事をしていた」


名前で呼んでるのはその頃かららしく、それは別に俺だけではないと弁解もする。


「皆、彼女を名前で呼ぶんだ。その流れで何となくきてた」


ごめん、配慮が足りなかった…と謝られ、それなら別に…とこっちも心苦しくなる。