イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
それでプロに相談した…と話され、もしかして、さっき彼女が言いかけたことはそれ?と問い直した。


「ああ。誰と食べに行くとは言ってなかったけど、あの事と関係ある人?と言われたら、違うとは言えないだろ。葵のことも彼女だと教えても良かったんだけど、無駄口叩いてる間に環らが来そうな気配も感じたし」


あいつら仕事帰りに大抵飲みに来るから…と言い、予想が当たってマズかった…と呟く。


「それ」

「ん?」

「どうしてドンに知れたらマズイの?やっぱり私みたいな地味子と一緒に居たなんて、皆にバラされるのが嫌?」


そりゃ確かに私、中学時代は目立たなくて大人しい子だったよ…と愚痴のように零す。


「バカだなぁ」


今泉君は苦笑を始め、そんなこと思ってもない!と断言した。


「大体、その地味子に惚れてたの俺の方だぞ。葵にずっと片思い続けてたのを環が知ってるからマズいんだよ。…あいつ、俺の隠し事に気づいてるから。それを中学時代の部活仲間に話す可能性もあるから、迷惑だな…と言っただけ」

「隠し事?」


< 223 / 241 >

この作品をシェア

pagetop