イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
「葵が朝からコッテリしたもんばかり食ってたから。道の駅でも天丼食べて、その後、ジェラードとドーナツも続けて食べただろ。胃が治ってきたばかりなのに、暴飲暴食し過ぎるなって感じてたんだ。それなのに、夜はロースステーキなんて、医者の俺が許す訳ない!」

「…そ、そんなこと」


それで、A5ランクがサヨナラだったの?!
でもそれ、何も今言わなくてもさ。


「ステーキはまたいつでも食べれるから。それよりも今は、少しずつ調子取り戻す方が先」


それでなくてもストレスの多そうな仕事してるのに…って、有難いんだけどさぁ。


(これ何?意地悪で言ってるの?)


呆れた感じで彼を見つめ、あまりの真剣さに気が抜けてくると言うか、何なのよ、全く。


「は…ははは…」


もう、どれだけなのよ。


「今泉君…」


少しは空気読んで、っていうか、もう吹き出すしかない。


「…プッ!あははは!」


思わず笑い転げた。
その後、私達が甘い雰囲気に戻るまで、かなりの間を要した___。



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