イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
彼とイチャついて過ごした日曜日の夕方、私達は白金記念病院の近くにあるカフェで早目の夕食を摂っていた。

そこから病院までは歩いても五分程度で着く。
出勤ギリギリまで一緒に居ようと言う彼に頷き、二人でのんびりと寛いでたんだ。


昨夜はあれから、タップリと彼に愛されて幸せだった。
だけど、何度も求めてくるから戸惑い、最後は「もう無理!」とギブアップしたくらい。



「はぁ…」


ちょっと気怠い…と溜息を吐きながら食事していると、そこへ仕事帰りと思われるドンが入店してきて、私達の近くのテーブルに腰掛ける。


「マズい」


ボソッと呟いた彼は俯き、私も咄嗟に下を向いたが__。



「…あら、二人とも」


こんな所で何やってるのー?と嬉しそうに声を上げ、近寄って来ながら、「ああ、洸大は当直?」と言い当てる。


「出勤までご一緒にって感じ?お熱いねぇ」


締まりのない顔で微笑まれ、「あっち行け」と今泉君は手を振る。


「いいじゃん。ようやく片思いが実ったんだし、私にも祝福させてよ」


ガタンと私の隣の席に腰掛け、肩をくっ付けて擦り寄ってきた。


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