イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
「洸大とはいつから付き合ってたの?この間、病院に来た時はもう付き合いが始まってた?」


ニヤニヤと質問するから答え難く、笑って誤魔化そうとしたんだけど。


「望月さん、この間、おかしな事言ってたよね。私と洸大が中学の頃、付き合ってたって」


そんなこと全然ないから…と否定し、私達は…とまた関係性を話そうとするから彼が止めた。


「それもういい。俺が説明した」


だから散れ、と言いたげな顔で睨み付けるが、勿論、そんなことでへこたれる様なドンではなく__。


「なぁんだ、詰まんない」


ズズゥーッとストローで飲料を飲み干し、唇を離して再び。


「ねぇ…そう言えば、あの事はもう言った?」


私はアレについてはもう部活の仲間に話しちゃったよぉー、とウインクして笑い、今泉君の顔色は赤くなったり青ざめたり。


「お前…」

「何のこと?」


ついドンを振り返り、そのアレって何?と訊き返す。


「え?まだ聞いてないの?」


ドンは私と彼を交互に見遣って、何カッコつけてんのよ、と呆れだした。
体裁とか気にせずに、さっさと教えちゃえばいいのに…と。


「ドン…?」


< 228 / 241 >

この作品をシェア

pagetop