イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
つい抗議の声を上げたくなったが、ぎゅっと抱き付いてくる彼に胸が鳴り、吐き出そうとした声も飲み込んだ。


「バカみたいだと思うけど、女らしい所は俺だけに見せて」


教師やってる間は女子力も低下気味でいい、と言われ、何それぇー!?と大袈裟に反論したくもなるが__。


「葵が他の男に言い寄られたら困るから。足だけは絶対に見せるな」


チュッと音を立てて首筋にキスをして、離れていきながら、「な?」と微笑みかけてくる彼。


(こういうのズルい!)


イケメンでモデルみたいな彼から頼まれたら断れない。
ん…とウットリしながら返事をしてしまい、お陰で今日のコーデは、いつもの様なパンツスタイルに戻った。



(…まあ、流石にモノトーンばかりじゃないんだけど)


差し色を有効的に使えと彼から教えられて実践している。

それが大事だと教えてくれた相手は、本当にドクターなんだろうか…と思うくらい、服装がいつもキマってる。


(……しかし、いくら医者として見られたくないからって、仕事とプライベートを切り分け過ぎ)


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