イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛

モノトーンばっかじゃなく…と言い出し、私は目が点になった。


「ちょっと、ちょっとぉ〜」


それ授業とは何の関係なくない！？


「俺、この部屋に来て思ったんだけどさ、望月さんは遊び心が足らない様な気がするんだよな。…あっ、そりゃ真面目だって意味で、悪いことではないんだけど、服の色が暗いとどうしても堅っ苦しい印象にはなるし、ましてや多分、笑いかけもしないで授業を進めてそうだしな」

「うっ…」


当たってる。

何故に分かる…と思いつつ顔を見つめ、この人エスパーか何かなの！？と疑った。


「俺、先生にもイメージってものがあると思うんだよ。暗い色の服装ばかり着てたら根暗って思われたり、キリキリしながら授業してたら、うるせぇ…と思われて余計に聞かなくなったり。
そういう時、ちょっとハッとさせたり、えっ？と思わせる演出があると引き締まるって言うかさ。ビシッと固めた服装で登校するよりも、ふわっと優しい色合いの服着て、楽しそうに授業してる先生の方が、子供達もヤル気が出るような気がするんだよな」