イメージ通りじゃない彼と、ときめくリアル恋愛
それは賭けだけど…と言う彼に唖然とし、そんな適当な…とボヤいた。


「でも、体動かす方がストレス減るのは実践済みだよ」

「うっ」


何も言えない。
確かにこの間といい、今日といい、私のストレスは軽減されてる。


「それじゃ今泉君は、生徒にとって私の授業がストレスになるとでも言いたいの!?」

「なるだろ。自分の苦手な勉強をする時点で」


そこへ持ってきて教師は更に熱心に授業を進める。
家に帰ればきっと親にも「勉強しなさい」と言われるだろうし、ストレスにストレスが重なって、ヤル気が失せてるだけじゃないのか?と見解を示した。


「俺は、折角一生懸命に授業を工夫してる望月さんの苦労が報われるといいなと思うだけだよ。こんなに懸命に生徒のことを思って頑張ってるのに、伝わらないでいるのはやりきれないだろ」


だから、何処かに突破口はないかと思って、それを見つけ出してやりたいだけ…と言われ、流石に何も言えずに黙り込んだ。


(……これも、彼にとっては治療の一環なのかな)


そう思うと、やっぱり同情されてんのかな…と感じだして気持ちが沈む。

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