六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】


『だって晃くんの周りの女子とかマジ怖ぇ!』


『……それ、俺の所為なの?』


『晃くんの所為ではないけど! ってか、今まで一人だったことも多いしそんな心配いらないよ……』


『駄目。一人には出来ない』


『……っつーてもさあ』


なんで晃くんと一緒に暮らすなんて話に……。


『さゆは女の子なんだから、危険なことは芽を摘んでおいた方がいいだろ。俺も少しは家事出来るから、さゆにばかり負担かけない』


『……晃くんが家事カンペキなのも知ってるけど……』


お母さんと二人暮らしで、奏子さんは多忙の身だから、家のことのほとんどを晃くんがやっている。


『そう深く考えんなって。今まで家に遊びに来ていたのが、少し長い時間いるようになったとでも思えば』

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