六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
「晃たちも一緒に?」
「いや、二人で。琴も藤沢がいるし、咲雪は雪村と付き合いだしたわけだし、六人で行ってもあたしと青山があぶれるだろ? だったら最初っから二人で行って遊び倒してこよーよ。青山の気が晴れるまでさ」
……相馬さんって、不思議。
「相馬さん、俺ね、ほんとにさゆのお兄ちゃんなんだよー」
「へー。マジか。じゃあ秘密にしなくちゃなー」
「あの、本気で聞いてる?」
「当たり前だろ。青山が自分から話す前にあたしが言いふらせるわけないだろ」
「その割には驚きが少ないような……」
「だって昨日、自分でそう言ったろ?」
……え、あれを本気に取っていたの?
「相馬さんって不思議だね……」
「それは初めて言われる評価だな」
「……送ってく」
「いいの? んじゃ、ありがと」
なんか、相馬さんといると、疲れるけどラクかも。