六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
んで、翌日である今日の朝。
いつもだったらパジャマのまま朝のうちの準備、ご飯とか洗濯とかするんだけど、朝から晃くんが一緒だから一応制服に着替えて部屋を出た。
晃くんを起こしてから――と思っていたら、同じタイミングで正面の扉が開いた。
『あ』
『あ』
制服姿で、いつも通りダウナーな感じの晃くんだった。
晃くんには、空き部屋になっていた部屋を使ってもらっている。お客様用にって、ベッドとかも用意してあったからそれも。
『おはよ。もう起きてたんだ』
『はよ。朝は色々やるから……。さゆのことも起こそうと思ってたんだけど』
『私も晃くんのこと起こそうと思って』
『……それでそのカッコ?』
『うん。耳元でガチャガチャ騒いでやろうかなーと』
私は、昨夜のうちの用意していたフライパンとお玉を両手にしている。