六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】


んで、翌日である今日の朝。


いつもだったらパジャマのまま朝のうちの準備、ご飯とか洗濯とかするんだけど、朝から晃くんが一緒だから一応制服に着替えて部屋を出た。


晃くんを起こしてから――と思っていたら、同じタイミングで正面の扉が開いた。


『あ』


『あ』


制服姿で、いつも通りダウナーな感じの晃くんだった。


晃くんには、空き部屋になっていた部屋を使ってもらっている。お客様用にって、ベッドとかも用意してあったからそれも。


『おはよ。もう起きてたんだ』


『はよ。朝は色々やるから……。さゆのことも起こそうと思ってたんだけど』


『私も晃くんのこと起こそうと思って』


『……それでそのカッコ?』


『うん。耳元でガチャガチャ騒いでやろうかなーと』


私は、昨夜のうちの用意していたフライパンとお玉を両手にしている。

< 18 / 266 >

この作品をシェア

pagetop