六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
「え……ど、どうすれば……」
「さっきと同じことして?」
「!」
そ、それは~~さすがに意味わかったけど……。
「お、お母さん中にいるよ?」
「ここは見えない」
……得意げな晃くんに、どれだけ反論してもかわされるとわかった。
晃くんのネクタイを摑んで、引き寄せるようにして口づけた。
「……もう怒ってない?」
「ん、ない」
柔らかい笑顔の晃くんが、頭を撫でて来た。
「圭一さんも喜んでくれるといいな」
「うん」
「……来年もよろしくな?」
「うんっ!」
――いきなり、唇をふさがれた。
「……っ、………こう、くん?」
「お返し。ホワイトデーまで毎日するから」
! そ、それは……。