六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
「……は?」
あんだって?
思わず眉根が寄ったあたしに、三人の女子高生は興奮した様子で言ってくる。
「青山さんと雪村さんと司さんといつも一緒ですよね! 藤沢さんと三科さんも!」
「頭いい上に運動も出来て、同い年ってこともあって刺激受けまくってるんです!」
「あ、あたしたち皆さんのファンなだけで、狙ってるとかないですから! 青山さんがここでバイトしてるの有名で、少しでもお近づきになりたいなあって」
「………」
はい?
い、言ってることの意味がわからん……。
「あの、青山さんと付き合ってるんですか?」
「え、いや……そういうわけじゃないけど……」
な、なんであたしがしどろもどろにならなきゃいけないんだ……。
「青山さんの彼女、相馬さんがいいです!」
お、おう?
「いや、あたしらはそういうんじゃ――」
「違うんですか? でもうちの学校でも有名ですよ? あの青山さんが傍にいる女子は相馬凛さんだけだって」
……ゆ、ゆうめい……?