六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
「あー、うん。今まで通り、学校帰りにスーパー寄ってくるよ。特売は日によって違うから」
キラッと光る私の主婦魂。同じ光が晃くんの瞳にも宿る。
「わかる。じゃあそれも一日交替で分担しない?」
「いいの? 早く帰って勉強したいんじゃない?」
「それはさゆも一緒だろ。あ、米とか重いモンは俺担当」
「助かるけど……」
「じゃ、それで決定。あと決めとくこと、ある?」
「うー……? 今は思いつかない、かな……」
「なら、その都度話していこ」
「うん」
晃くんは。
……実はこんなに優しい人です。そりゃあ女子に人気あるわな。
「あ、そうだ」
「うん? 晃くんから何か?」