六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】


「うん?」


「……少し、恥ずかしい……」


「あ、ごめん――。……でも、本当のことだから。私、晃くんには憧れ続けて行くと思うから」


「さゆ、それって……」


「あ、告白とかじゃないからね? 恋愛感情どうのじゃなくて、人間として、晃くんは私の中ですっごい特別な位置にいるの。だから、学校で晃くんのライバルって言ってもらえるの、すごい嬉しいんだ。晃くんには全然敵わないけど、みんなには、晃くんと対等な位置に見てもらえてるみたいで。だから、これからも晃くんに勝つ気で行くから!」


「……そうですか」


「そうです! そういうわけで悪魔って言ったのは謝ります! ごめんなさい!」


「……結局言ってんじゃん」


「う……ごめんなさい~。でも今朝は晃くんがヘンに絡んでくるから、ちょっと頭に血ぃ昇っちゃって……」


「今朝って……さゆ、あいつらに言い寄られてるってわからないの?」


「へ? なんの話?」

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