六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
「―――」
「さゆが男を怖がってるのわかってるし、女子同士の問題避けたいのもわかってるから、心配しなくていいよ」
「……晃くん、悪魔って言ったの撤回します」
「ん?」
「晃くんは神様です」
「え、何その格上げ? みたいな判定は」
「晃くん神様過ぎるよ。絶対幸せになってね」
「……どうしたの、急に」
「急にそう思ったの。どんな形でもいいから、晃くんには絶対幸せになってほしい」
「……うん、善処する」
「うんっ」
晃くんは、恋愛することを避けている。だから、どんな形でもいいって思った。
絶対、幸せになってほしいと思った。