六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
「はーい」
「咲雪―! 来ちゃったー!」
「咲雪ちゃーん。お菓子パーティーしよー……って、何してるの⁉」
「へ?」
賑やかなのは、凛ちゃんと琴ちゃんだった。
私を見て口を開いて固まった。……うん?
「な、なんで雪村が……っ?」
「なんで晃が咲雪ちゃんに抱き付いてんの⁉ 離れてよこの悪魔~!」
「こ、琴ちゃんそれはもうやめて――って、ごめん晃くんバレた!」
「みたいだな。取りあえず中入れたら?」
一気にうるささを増した所為か、晃くんはむしろ冷静だった。
私の首から腕を離してくれたから、凛ちゃんと琴ちゃんの腕を摑んで中に入れた。