六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】
3 カンケイ
side咲雪
土曜日、晃くんに、学校で避けていた理由を全部話した。
そうしたら晃くんは、そんな心配する必要ないって言ってくれた。
……今までの私の悪い態度は改めなくちゃと思った。
だから、今日はその第一歩。
月曜日の朝、私はいつも通り早めに登校して勉強をしていた。
だんだん集まってくるクラスメイト。
朝練終わりの生徒も混じって来て、賑やかになってくる。
後ろの方の席についている晃くんのところに、朝練終わりの巽がやってきた。
――よし、今だ。私の机に集まっていた凛ちゃんと琴ちゃんに肯いて見せてから、席を立った。
今日することは、二人には話してある。
晃くんの傍へ行くと、クラス内の女子の視線を感じた。
……っ、このくらい、大丈夫。だって、晃くんがいてくれる。
「あ、咲雪おはよー」
「……おはよ」
「おはよう。巽――晃くん」
……言った! 言ってやった!