六花の恋-ライバルと同居することになりました?-【完】


「……晃くん、どっかで頭打って来た?」


「さゆが言う『付き合ってるっぽいこと』をしてみようかと思ったんだけど……」


「ごめんなさい。撤回します。晃くんの言う『付き合ってるっぽいこと』がいいです」


休み時間とかを一緒に過ごすくらいなら、一日中一緒に過ごしている今とそう変わんないから私のメンタルへの負担も少ないはずだ。


晃くんに一票。


「……本気なんだけどね」


「晃くん? さっきからなんかブツブツ言ってない?」


「うん、さゆには聞かれたくない話を」


「……なんでそういうことを本人の目の前で小声で言う?」


「なんでだろーなー。取りあえずメシ作んない? 腹減った」


「あ、うん」


どういう意味か経過か、よくわからなかったけど。


晃くんと付き合うことになりました……?

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