あの日の約束
真麻「……え?」

斗真「誰よりも一生懸命に部活に取り組む姿とか、優しい所とかお前の全てに気づいたら惹かれてたんだ。

莉奈との思い出もお前に塗り変わってた

俺はお前の事が好きです。付き合ってください!!」


私は胸が『ドクンッ』と高鳴った

なんでこんなにも私の心は暖かくなっているんだろ…

なんで斗真の言葉が嬉しいって思ってるんだろ…


するとあるひとつの言葉が浮かんできた

『好き』

その言葉で今の気持ちを落ち着かせると何故か簡単に全て理解出来た

そっか…私、斗真が好きなんだ…

なんでこんな時に……


どうして今になって気づいたの…

どうせなら気づきたくなかった…



自分が今好きと伝えても私はいつかいなくなる

大切な人がいなくなる

それは斗真を最も傷つける行為


斗真を傷つけたくない


だから私はこの思いを口にしたらダメなんだ
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