あの日の約束
あまりの出来事に俺は…いや俺達は何も発する事が出来なかった

先程までの勝利への喜びが夢だったかのようになくなっていく



それなのに監督は

『お前達は家に帰れ』


と言った


「「「………は(え)?」」」


斗真「何言ってるんですか!監督!!」

監督「帰れと言ってるんだ」

斗真「な、なんで…

真麻が大変な時に俺達だけ帰って休んでる場合じゃ……」


監督「じゃあお前に聞くが…

お前が今ここにいてできることはなんだ?
言ってみろ」


俺にできること…俺に今できることは…


斗真「真麻のそばにいることです…」


監督「そばにいたら太田は死なないのか?



いや、お前がそばにいろうといまいと太田はいずれ死ぬんだよ」
< 225 / 261 >

この作品をシェア

pagetop