あの日の約束
玲於「いいか!よく聞けよ。俺は病院の玄関でお前を待ってるから急いで来い!!!」

そう言って玲於は電話をきった


俺は家を飛び出し全速力で病院へと向かった


ッ!!くそっ!

まだ逝くなよ、真麻!!!





病院に着くともう玲於が立っていた


俺達は何も話さず無言で真麻の元へ向かった


真麻の病室に近づくにつれ鼓動が速く刻んでいる感覚だった

そして真麻の病室に着くと…中で医者と看護師が慌ただしく動いていた


その様子を見て本当に真麻が危険なのだと感じ取れた


病室では親父さんが真麻に必死に喋りかけていた


けれど全く反応がなかった


親父さんはようやく俺達の存在に気づいた



真麻父「斗真君…真麻に起きるよう呼びかけてくれないか?」

玲於と2人で病室の前に突っ立っていると急にそう話しかけられた

斗真「え?」

真麻父「真麻にここにいるよって呼びかけてくれないか?


君の声なら真麻に届く気がするんだ」

斗真「……俺でいいんですか」

真麻父「君じゃいなとダメなんだ」

玲於「斗真…大丈夫だ。真麻を信じろ」

俺は玲於に背中を押され青白い顔をした真麻の元へ歩いた


斗真side end
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