あの日の約束
するとまた桜の花びらが落ちてきて声が聞こえた

《お前、……の事が好きなんだろ?》


これは私の記憶?


《自分の気持ちから逃げんなよ。》

《自分に素直になれって》


自分の気持ち?私は誰が好きなの?


すると


『俺の傍にずっと居て』

また聞こえたあの人の声


『俺はお前といることが幸せなんだよ』


『真麻、好きだよ』


その瞬間、さっきとは比べ物にならないほどの風が吹き辺りは一面ピンク色に染まった


花びらが1枚、また1枚と落ちてくる度私は記憶が溢れてきた



初めて君と出会った日

君に勧誘して断られた日

君の過去を聞いた日

君に告白された日

私の思いを打ち明けた日




私のそばにずっといてくれた君
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