あの日の約束
真麻「と、斗真…

し、試合…試合は…どうなったの?」

斗真「勝ったよ…お前のおかげで…

全国にまた近づいたよ!」

真麻「ほ、本当?よ、良かった…

ねぇ…と、斗真…」

斗真「…なんだ?」

真麻「私ね、あ、あなたと…出会えて…よ、良かった。

だ、大好きだよ…」

斗真「俺もだよ…俺も、お前と出会えて本当に良かった。

愛してる…」

真麻「や、約束…絶対にや、破らないでね」


私は震える手で斗真に小指を向けると斗真は泣きながら…優しく小指を絡めてくれた

斗真「…うん…」

真麻「よ、良かった…


斗真…大好き…愛してる」

私はそう言ってゆっくりと目を瞑った

じゃあね、みんな。

私は一足先に向こうで待ってるからね

みんなと出会えて本当に良かった



お父さんの元で生まれて良かった

玲於と幼なじみでよかった

サッカー部と出会えて良かった

斗真の彼女になれて本当に良かった




12月26日、私はわずか17歳でこの世を去った
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