あの日の約束
斗真「……」

それでも何も言わない。

真麻「だめ?」

しつこく粘り強く聞いてみると

黒川君は深いため息もつきこう言った

斗真「悪いけど無理」


黒川君は強くはっきりした声で言いきった

斗真「何を知って俺が上手いとか言ってるのか知らないけど、俺サッカーなんてくだらない事に時間割くのとかほんと無理だから」


真麻「え?」


斗真「俺…サッカーなんか嫌いだから」

真麻「……どうゆうこと?」


斗真「……サッカーなんかする時間が勿体ないって言ってんの。

なんでお前らはあんなのにあそこまで本気になれる訳?

意味わかんねぇ

お前らみんな揃って馬鹿なんじゃない?」


その言葉を聞いて私の何かが切れたような気がした…

真麻「今…馬鹿だって言った?」


黒川君は私と目を合わせようともせずただ俯いたまま無言で頷いた



真麻「何言ってんの?


今あんたが言ったことは…真剣に取り組んでる人を真っ向から否定してること分かってる?
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