あの日の約束
斗真「ッッ……!!玲於…ありがとう…」

玲於「おう。いいってことよ!それにこれも真麻からの願いだしな」

斗真「え?」

玲於「なんでもない…じゃあお前俺に着いてこい」

そう言われて連れてこられたのはグラウンドだった

斗真「こんな時間に来てサッカーするのか?」

玲於「それもいいけど…ほら、あれ見てみろよ」

玲於が指指した先には部員が立っていた


斗真「……なんで」

玲於「あいつらな真麻が亡くなって斗真が部活に出なくなってからいつもお前が部活に出るのを待ってたんだよ。

どれだけ暗くなろうとな。

お前の帰りをずっと待ってるんだよ」



選手「あっ!!!斗真さん!!!!」

選手「大丈夫ですか?辛いですよね…けど俺らがいるんで!!」

選手「俺らなんか太田の代わりには程遠いけど気休め程度にはなるだろ?」

選手「お前は1人じゃないんだぞ!」

次々と投げかけられる暖かい言葉



監督「お前の優しい性格じゃないとこいつらもここまでしなかった。

これはお前の実力だ。

1人でよく苦しんだな…これからはその苦しみを皆と共有する番だ」

監督はそう言って俺の頭を撫でた




なぁ…真麻…お前やっぱりすげーよ
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