あの日の約束
2つ目のずっと笑顔でいること


これも何とか頑張ってるよ。

最初は、真麻の見通しの通り毎晩泣きまくった

後悔も沢山したし周りの人に迷惑をかけた

でも…そんな俺でも部員や玲於は俺を見捨てなかった


俺が泣いたら一緒に泣いてくれて俺が笑顔になれるまで傍にいてくれて…

しまいには俺が笑わなかったら変顔とかゲームとか楽しい事を沢山してくれた

そのおかげで悲しい思い出も今ではアイツらとの楽しい記憶に少しずつぬり変わったよ


だから、お前も思い出してどうしようもない夜もあるけど…そんな時はアイツらの顔を思い出して笑顔でいれるようになったよ


お前が好きだと言ってくれた俺の笑顔


俺は大切にしていこうと思う。





けど…けどさ…やっぱり俺は


お前と別れたくないんだよ…



お前を忘れて他の人と幸せになるなんて考えれないんだ…

考えたくないんだ…


本当ダメだよな…もうあれから10年は経つのに…


まだ真麻の事を全然忘れてない


いや、忘れられないんだ

お前を忘れようと必死に色んな人と付き合ってみた

けどお前の存在がチラついてどうしても上手くいかないんだ


お前の姿をどうしても重ねてしまう



やっぱ無理だよ…お前を忘れるなんて…




いつも寝る前にお前との思い出を思い出しちゃってさ


しかもそれが全て楽しかった思い出ばかりなんだ


お前との思い出はどんなものでも本当に愛おしくて、忘れたくても忘れられない

どうすればいいんだよ。


お前の事を気づいたら探してる

いるわけないのにな。




けど…けどさ…そんな俺でもいいって言ってくれる人とようやく出会えたんだ


その人はさ本当に優しくて


『斗真くんが忘れられない人がいても大丈夫。

斗真くんが悲しみに負けそうになったら私がその倍抱きしめてあげるから』

って言ってくれたんだ。

その人はさ、どこかお前に似てる気がするんだよな。



今ここにお前がいたら




『さっさと前向け!

いつまで引きずってんだバカ!!!』


って言ってくれるような気がするよ…


だからさ…俺頑張って見ようと思う
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