ツインタワー
それからあたし達は一つずつレストランを見ていった。





そして、もう20店くらい見ていって




「……も−やだよ!!!」




あきらめかけていた時だった。




「……ねえ???もしかして渡邊まいちゃん???」





あたしは突然声をかけられた。




「……はい、そうですけど。」




「本当にまいちゃんなんだね???俺は幸弘。黒川 仁の友達。」





「「えっ!!??」」





あたしと亜里沙の声が重なった。





「仁の事知ってるよね???俺、今仁と同じレストランで働いてんだ。」





…………ドキドキ





いきなり心臓が大きな音をたて始めた。





あたしがなにも話せないでいたら






「……仁くんの所まであたしたちを連れてってください!!!」




亜里沙が言ってくれた。
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