ツインタワー
「もちろん。俺も、そのつもりだったし。」





「どういう事ですか???」





「……まいちゃんを見かけて声をかけたのは、2人を会わせたかったからなんだ。」





「……幸弘さん。どうしてあたしの顔と名前知ってたんですか???」




「あぁ。あのね、仁ってば酒飲んで酔っ払うとまいちゃんの話ばっかするんだ。顔を知ってたのは、昔の写真を見せてもらった事があるからだよ。結構大人な顔になってたから最初はわかんなかったけど、面影があったから…」






胸がキュンってした。






仁くんはあたしの事を忘れないで居てくれたんだ…






そう思うと、居ても経ってもいられなかった。





はやく会いたいよ…





あたしたちは緊張しながら幸弘さんの後をついて行った。
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