恋は思案の外
「おいいいい!ショウヤ!俺のかわいいタマに餌付けするんじゃねー!!」
「なんでですかぁ~~浬さぁん。オヤツあげるくらいいいでしょ~~」
「お前に懐かれちゃ困るんだよ!!俺と同じく敵として認識してもらわねえと!!」
「えっ!! 俺って浬さんにとって敵なの!?今初めて知ったんすけどぉ!?」
そこには思わず白目を剥きそうになる光景が広がっていた。
川縁でキャッキャとはしゃぐ男ふたり。そしてヒト科の家のネコ。
タマっていう名前にしたのね、初耳だよね。ありきたりだね。
タマはハーネスを着けてキャッキャとはしゃぎ回っている。それは可愛いから良し。
相変わらずズタボロな身なりのヒト科は置いておくとして…。おいストーカー警察!アンタなんで制服着たままベロンベロンに酔っぱらってるんだ!!