恋は思案の外




ハヤテ号のスタンドを立てて雪まみれになってしまったカップ麺を拾いつつ、未だ子ども染みたやり取り続行中の男ふたりをジトっと見据える。

あああ、もう本当に寒くなってきた‥‥て言うかオマワリあんたパトロールちゃんとやれよ‥‥幾ら車通りも少ないからと言ってどうどうと路駐しちゃダメだろ警察!!

しかも路駐禁止マークの真下だし!!




「いいや、もう、寒いから乗せて」

「えッ いろはパトカー乗るの!?」

「だめ?」

「(きゅんきゅんきゅんきゅんっ)だ、駄目って訳じゃ‥‥でもパトカーだし‥‥ごにょごにょ」

「じゃあ俺も乗る」

「なっ、浬さんは駄目ですう!」

「なんでいろはは良くて俺はダメなんだよ?つうかお前らを二人きりになんてしてやるか、みすみす逃がすと思ったら大間違いだからな」

「なんでちょっとドヤ顔なの!?て言うかああああ、もう、しょうがないな‥‥」








       * * *






その頃、いろはの勤めるスーパーの中でのひとコマ。




「店長オオオオオオ!!!聞いて、聞いて下さい!!!いろっ、いろはちゃんが!!!」

「どうしたの?」

「いろはちゃんがパトカーで連行されてましたァ!!!!」

「なっ‥‥なんだって!?」





遠くから始終を目撃していたオバチャンによって騒動が沸き起こっておりました。






    寒いからってそりゃないよ

   ( ぐっだぐだでごめんなさry )

        *saki




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