セカンド レディー
「直して?」
女の顔を見てもう一度にっこり微笑みながら言う。
「何言っちゃってんの?」
「自分で直せよ」
「メグのことバカにしてんじゃん」
...はぁ。
思わずため息が出る。
「てめぇ調子乗んなよ」
胸元を掴むとグッと自分の方へ寄せる。
「そういうとこ。場も考えないで、すぐ感情的になって手が出る。あなた達があたしをどう思おうが好きにすればいい。けど、その行為が自分を下げてることに気づいた方がいいよ?」
人の悪口言ってる人を誰が好きになるの?
すぐ人に乱暴する人を誰が好きになるの?
あんた達が男に見えないようにやってても、感情的になるとボロが出るし見てる人は見てんだよ。
どれだけ容姿に気を使って、綺麗な女の子でいようが、そうやって人を簡単に傷つけられるような人、霜華どころかそこらの男ですら好きにならないよ。
「あんたに何がわかんのよ...!死ね」
掴んでいた手を離すと、女子たちは教室を出ていった。