セカンド レディー
時計を確認すると、午前1時過ぎ。
街の中心部にまで来れば、真夜中だというのにまだネオンが輝いている。それなのに、ギラギラと目を輝かせ獲物を狩る男はもういない。そこにいるのは、遊んで帰る人や既に獲物を狩った人ばかり。
…仕方ないか。
行き場をなくしたあたしは、街から出て近くの公園に寄った。
基本的に夜は、泊まらせてくれる相手を見つけてそこに泊まり込む。
だけど、相手が見つからない時は、こうやって公園に野宿しているのだ。
もちろん、アパートに帰ることもあるけれど、時間的にめんどくさいし。
それに、慣れてしまえば野宿も平気になる。
たまに野良猫も来るから、一緒に寝れば寂しくない。
ベンチに横になると、夜空には小さな星が輝いている。
……うん、悪くない。