セカンド レディー
「ダメだ、さっぱり分かんない」
あれから3日、あたしは学校を休み続けた。だけど、明後日からのテストは受けなきゃいけない。
そのため、テスト勉強をしてみるけど、1人だと全く進まない。
「勉強してんの?えらいじゃん」
「テストだから仕方なく。赤点とるとけいちゃんに怒られるし」
それに、せっかく流牙くんや瞬くんが教えてくれたわけだし無駄したくないから。
「古文ってサエコ先生?」
「うん、授業眠くなっちゃうからほとんど出てないけど」
週2回ある授業のうち、1回は出るけど、もう1時間はサボりがち。
まぁ出ても、寝てるかスマホつついているかで、出席だけとるって感じだけど。
「課題のワークある?」
「これ」
毎週末に出る課題のワーク。
まあ、全部答え写して提出してるから答えしか書かれていないけど。
「範囲どこ?」
「21ページから28ページだよ」
「じゃあ出るのは、こことここ。あと…ここもだね」
そう口にしながら優牙くんはシャーペンで印をつけていった。
「ここ抑えとけば大丈夫だよ。内容わかんなくても、答え暗記しときな」
「…なんで分かるの?」
「あの先生ワークをそのままコピーしてテストに出すんだよ」
へ〜…。
確かに、1年生の時も中間の時も、ほかの先生とは違って、サエコ先生のはコピーされていた気がする。
特に気にしてなかったけど。