セカンド レディー
支配者
「唯花ちゃん、ゆったん、暇〜…。遊ぼ〜」
「めんどくさぁい〜…」
「流牙が倉庫から出ちゃダメって言ってたじゃん」
あれから数日。
どうも最近、倉庫内がざわついており、落ち着きがない。
「魅斗くんさ、みんなと出かけなくていいの?」
今日も幹部室は、あたしと魅斗くんと唯花の3人。
「うーん、流牙がいろって。けど、毎日毎日暇なんだもん」
何が起こっているのか、平日は学校が終わるとみんなはすぐにどこかへ行く。
そして、あたしと唯花の護衛という名の見張り役として魅斗くんをそばに居させている。
「ていうか、お腹すいたんだけど。表通りの夏季限定トロピカルマンゴーのシフォンケーキ食べたぁい」
SNS映え抜群であり、人気のインフルエンサーによって今注目を集めている。
だけど、そんなことはどうでも良くって、ただ単に美味しそうなんだもん。
「「それ、(僕)・(私)も気になってた」」
と、綺麗に二人の声がハモった。