セカンド レディー

階段を上り、2年生の教室がある2階まで向かう。

この学校は、1年生が3階。2年生が2階。そして、3年生が1階と分かれている。


授業中だけど、遠慮なく教室のドアをガラリと開けると、クラス中の視線があたしに向けられた。



「来なければ良かったのに」


「どーせお泊まりして朝帰りでしょ」


「あんたのその汚い体も、小遣い稼ぎ程度になるんだから羨ましいわぁ」



軽蔑や嫉妬を含んだ冷たい視線に、バカにしたようにクスッと笑う声。


多分こいつらは、あたしがいつも無反応だから何を言ってもいいと思っている。



あたしだって1人の人間。それなりの感情はある。だけどね、毎日言われ続けもしたら、悔しいとか悲しいとかそういうの無くなるよね。

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