セカンド レディー
「ちょっと来いつってんの」
そんなに怒って。
カルシウム不足なんじゃないの?
それに、怒ってばかりだと、余計顔のシワが増えるよ?
思わずクスッと笑うと「ごめんね。ちょっと行ってくるね」と、隣にいた男に断りを入れて席を立った。
「それで何?」
連れてこられたのは体育館裏。まぁ、ベタだよね。
「マジ腹立つんだよっ…!」
髪を掴まれると、ドンっと音と共に、そのまま壁に押し付けられた。
「女の前だとその態度で、男には媚び売りやがって」
「この淫乱女が…っ!そこらの雑男だけじゃなくて、恭平くんにまで手出したんだってね。ふざけんじゃねぇぞっ!」
なんでここで、恭平くんの名前が出てくんのよ…。
しかも、あたしから誘ってないし。カンケー持ったのは、今に始まったことじゃないっつーの。