セカンド レディー

「…柚姫」



数秒の沈黙後、蓮はあたしの名前を呼ぶ。



「…コトが終わったら全部話すから」



耳元で囁かれた言葉はあたしの中で大きく響いた。




だけど、



それから3日…4日…1週間


蓮は帰ってこなかった。





「嘘つき…っ!」



1人残されたアパート。


あたしは蓮に捨てられた。

初めて男に心を許してもいいと思った矢先に裏切られた。



その事実が、どうしても許せなかった。





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