セカンド レディー

「…バカじゃねぇの?」



フッと笑い混じりに発された言葉は、本当にあたしをバカにしているかのよう。



「なに?心配してくれんの?」



床に直に座り、あたしを見上げる彼。先程の威圧感は全くない。



だけど……。



口角を上げ、意地悪に微笑むその表情はまるで悪魔だ。



「別に心配したわけじゃない…っ!」


出来ることなら霜華(ここの人)とは二度と関わりたくないもの。



あ、恭平くんは別だけど…。

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