セカンド レディー
「柚姫とは今のカンケーが楽でいいよ」
今まで彼氏という存在は何度かいたことがある。
だけど、どれも長続きしなかった。
『すぐ浮気するよな』
『俺のこと、本当に愛してんの?』
付き合った男は決まってそういう。
あたしは、彼氏がいようがいなかろうが、今のあたしを壊すつもりはない。
あたしは、ただの遊び人。恋愛がしたいわけでも彼氏が欲しいわけでもない。ただ、利用したい時に召喚できるような便利な男が欲しいだけ。
「あたしとカンケー持つ男って、みんなそう言うんだよね………」
「なに、拗ねてんの?」
スマホを枕元に置き、あたしの上に覆い被さる。
繋がれた右手、ベッドに押し付けられた左腕。
顔にかかる茶色の髪。
角度をかえ、何度も重ね合う唇。
さっきとは違う、噛み付き合う激しいキス。