セカンド レディー
「あたしアンタになんかした?昨日のことならちゃんと謝ったよね?それとも何?そんなにあたしのことが気に入らない?」
あたしがどんな想いであの場所にいたと思ってんの?
あの場所を手に入れるのに、どれだけ苦労したと思ってんの?
「なんのことだよ」
ドスを効かせた低い声。
あたしを睨みつける鋭い目付き。
けどね、そんなもの全く怖くないの。
「柚姫、落ち着け。とりあえず着替えろ。な?」
「そんなに怒ってると可愛い顔が台無し〜…なんつって……」
あたしを落ち着かせようとする恭平くんとよく分からないことを言う金髪男。
「部外者は黙ってろよっ!」
あたしが今、話があるのはこの男。
この金髪にも責任はあるけれど、そんなことどうでもいい。