セカンド レディー



「…い」



「…柚姫」



ん…なに……?


「おい、起きろ柚姫!」


誰かに呼ばれて、重たい瞼を開けると、視界に入ってきたのは怒ったけいちゃん。



「うるさい…。もうちょっとだけ……」


なんで化学準備室にこんなふかふかのソファがあるのか謎だけど、ベッドよりも寝心地がいい。

おまけに、窓から入る陽の光もとても心地よい。




「…ったく。授業行けって言ったのにこんなところでサボんなよ」



はぁっと大きくため息をつくけいちゃん。



「ねぇ、けいちゃん」


瞼を閉じたまま、名前を呼ぶ。



「ん?」


「今日ね、泊まるところまだ見つかってないの。アイツらのせいで、見つかるかも分からないの」


「泊めねぇぞ」


「住ませてもらう「ダメだ」」


「なんでよ!?」


けいちゃんにとってあたしってそんな簡単に見捨てられる存在なの?

泊めてもらえる相手が見つかるまでじゃん。


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