セカンド レディー
そうよ。女は強いの。
こんなところで負けるような…。今まで積み上げてきたものを簡単に壊されて、それで引き下がるような弱い女じゃない。
「その…俺らがさ、迷惑かけちゃったみたいでごめん。流牙もさ、悪いヤツじゃなくて。ちゃんと落とし前はつけるって」
落とし前…って、こうなった責任はとろうってこと。
そういうの嫌いじゃないかな?
「それで、解散でもするの?」
「するわけねぇだろ」
…即答かよ!
しかも、当たり前のように…。
じゃあどうやって責任とろうっていうのよ!
霜華はこの学校じゃ絶対的存在。そんな存在がいなくなれば、ビビりの男どもはまたあたしのところへ戻ってくる。
一応アレでも使い物にはなってたの。
しかも、繁華街での様子を見れば、この学校だけじゃなく、夜の街も支配していることが分かる。
解散さえしてくれれば、今までのあたしの生活は戻ってくるのに…。