セカンド レディー
「嫌だし」
「光栄に思え。この俺が、仲間にしてやるって言ってんだ」
上からものをいうなっ!
何様だよ…!?
「別に嬉しくないかな?」
口元を少し緩め、軽く微笑む。
「柚姫ちゃんなんで!?霜華の姫になれるんだよ?泣いて喜ぶレベルだよ?」
ちょっとそこの金髪うるさい。
しかもさ、あたし、あんたたちのこと嫌いなの。関わりたくないの。
それが何?姫って…。ふざけてるの??
「あー、さっきお前にぶたれた頬がなんか痛むなぁ」
わざとらしく、頬に手をやる男。
しかもさ、思いっきり殴ったわけだけど、絶対そこまで痛くないよね…?
だって、一応こんなのでもここの総長なわけでしょ?
それに二度も騙されないから。そこまであたしもバカじゃないし。